2019年12月6日金曜日

また古い FreeBSD mpd からインターリンク MyIP に接続できなくなった

前回繋がらなくなったのは5年前のこと
2019/12/5 から繋がらなくなっていた。メールを調べたらインターリンクからお知らせが来ていた。
マイIPサービス(PPTP版) セキュリティ強化を目的としたサーバーメンテナンスについて
 【概要】
  ご利用のサービスをアップグレードされたOSの新サーバーに移管します。
  メンテナンス後はPPTP接続に加え、L2TP接続もご利用できるようになります。

 【ご契約サービス】
  マイIP(PPTP版)から マイIP(PPTP/L2TP版)へ変更となります。

 【メンテナンスの日程】
  2019年12月05日(木) 08:00~09:00(24時間表記)

  ※メンテナンス時間内は、VPN接続がご利用いただけません。
  ※お客様の設定情報を新サーバーに移管するため、メンテナンス当日の
   07:00~09:00は、パスワード変更をお控えくださいますようお願いいたします。

 【PPTP接続における設定変更のお願い】

  PPTP接続につきましては、新サーバーでは暗号化の設定が必須となります。
  暗号化を「無効」でご利用の方は認証エラーとなりますので、以下マニュアルを
  ご参考いただきまして、メンテナンス後に設定変更をお願いいたします。
…間違いなくこれだろう…
正直、アップデートもしていない FreeBSD の mpd3.18 でつなげているので、以前も書いたがいい加減 VPS 等に移行したい。が、ごまかしごまかし自宅サーバとして使用している。一応なんとか対応できないかあがいてみる。

https://faq.interlink.or.jp/faq2/View/wcDisplayContent.aspx?id=501
に UINX 系 OS 用の MyIP 設定ツールが用意されていた。FreeBSD の対象は 10.4, 11.1 となっていて、そのままでは使えそうにないので、結果的にできる mpd.conf を参考にする。

前回同様


sudo mpd -s daemon -p /var/run/mpd.pid

で出るメッセージで動作確認をしながら設定を変更していくと、

mpd: option "ipcp" unknown

set mppc: unknown command. Try "help".

などと出てくる。流石にもう mpd のバージョンが古すぎて対応できないか?と諦めかけて "mpd3 mppc pptp" 検索しているとこんな情報がみつかった。
set ccp yes mppc
set ccp no mpp-e40
set ccp yes mpp-e128
set ccp yes mpp-stateless

どうやら mpd3 の時代は set mppc ではなく、set ccp で指定していたらしい。こちらで設定してみたら、つながってしまった…
また延命できてしまった…いい加減諦めて VPS に移行しようかと思ってたのに…まあ仕事忙しい時期だったので助かったけど…

最終的な mpd.conf
default:
        load MyIP

MyIP:
        new -i ng1 MyIP MyIP
        set bundle enable ipcp
        set bundle enable compression
        set bundle enable crypt-reqd
        set ccp yes mppc
        set ccp no mpp-e40
        set ccp yes mpp-e128
        set ccp yes mpp-stateless
        set ipcp ranges 0.0.0.0/0 0.0.0.0/0
        set ipcp yes vjcomp
        set iface enable tcpmssfix
        set bundle disable multilink
        set bundle authname *******
        set bundle password *******
        set iface up-script /usr/local/etc/mpd/mpd.linkup.myip

        set iface idle 0
        set iface disable on-demand

        set ipcp yes vjcomp

        set link mtu 1460
        set link keep-alive 10 75
        set link disable pap chap
        set link accept chap-msv2
        set link yes acfcomp protocomp
        open

mpd.links

MyIP:
        set link type pptp
        set pptp peer *.*.*.*(接続先の MyIP サーバ)

        set pptp enable originate incoming outcall

一応記録しておきます。

2019年3月18日月曜日

Logic Pro X のスコアエディタでサスティンペダルを音の長さに反映させる方法

結論

結論から書くと、ピアノロールの[機能]>[サスティンペダルをノートの長さに変換] でサスティンペダルが消えて音の長さがサスティンペダル分の長さに変更されるので、オーバーラップなし設定のスコアであればこれで特に問題は出ないのではないかと思います。

なぜやりたい?

なぜこれをやる必要があるかというと、鍵盤でリアルタイム入力して鍵盤用の譜面を作る場合、サスティンペダルを使用することがほとんどで、そのまま譜面を表示するとこのようになります。
リアルタイム入力後のスコアエディタの状況。Ped. * などの記号がごちゃごちゃと出てしまう。
音の長さも鍵盤から指を離したタイミングまでとなり、いちいち休符が入ってしまう。
リアルタイム入力後のピアノロール。譜面の4小節目までが表示されている。
下部の線がサスティンペダルの状況。127 が踏んだ状態、0 が離した状態。
このようにサスティンペダルの記号(Ped. * など)で煩雑になってしまうので、クラシックの譜面でもない限り、サスティンペダルの指定は行わず、適宜ペダルを踏むケースが多いのではないかと思います。

譜面でサスティンペダルの指定を行わない場合は、音符の長さをサスティンペダルを踏んで伸ばしたい長さにする必要があります。でないと、普通に指を離したタイミングで音を切る、という譜面になってしまいます。上のピアノロールの通り音が途切れてしまうわけです。

てっきりスコアエディタの設定に、サスティンペダルを表示せず、音符の長さをサスティンペダルを踏んで伸ばしたい長さにするオプションがあるものと考えて探しましたが、どうも無いようです。

ネットを調べていると、「サスティンペダルをノートの長さに変換」の機能があることがわかり、使えそうということで試してみました。

「サスティンペダルをノートの長さに変換」機能を使ってみる

ピアノロールの[機能]>[サスティンペダルをノートの長さに変換]
メニューを表示した状態。
サスティンペダルをノートの長さに変換した後のピアノロール。ティンペダルが消えて音の長さがサスティンペダル分の長さに変更されている。
サスティンペダルをノートの長さに変換した後のスコアエディタ。
ペダル記号と余分な休符がなくなり、スッキリして見やすくなった。

一つ注意点あり

スコアエディタの方では「オーバーラップなし」の設定にする必要があります。通常はデフォルトで「オーバーラップなし」になっているので変更していなければ問題ないと思います。

サスティンペダルを踏んだ状態で同音連打をした場合、前のノートは切られることはなく、サスティンペダルが切れるところまで伸ばされます。ということはノートがその間重なった状態になるわけです。

そうなると、スコアエディタではどのように表示されるかというと、このように音符がタイで繋がれてしまうのです。これを見た奏者は後の音符は弾かず、2小節目などは、なんで全音符にしなかったんだろうと疑問に思うでしょう。
リージョンの設定で「オーバーラップなし」のチェックを外した状態のスコアエディタ。
余分なタイが表示されていて、誤解を生んでしまいそう。

ちょっと気になる問題点

譜面的にはこれでとりあえずなんとかなっていますが、いくつか問題があるのではないかと思います。
  • サスティンペダルのタイミングの問題でノートの終わりが次の音に少しかぶってしまう
    通常サスティンペダルは正確に次の音を鳴らすタイミングで離すわけではなく、少し遅らせて踏みます。次の音ぴったりを狙い、間違って早く離してしまうと音が途切れるリスクがあるためです。逆に少し遅らせると、ちょっとだけ音はかぶっているんですが、気付かない範囲に収めることは簡単です。
    このため、サスティンペダルを離すタイミングは次の音がなった少し後になっているため、そこまで前のノートが伸ばされてしまいます。
    スコアエディタでは「オーバーラップなし」になっていれば影響がなく問題は無いはずです。再生時の実音でも、サスティンペダルを踏んだときと同じ状態なのでこれも問題はないはずです。
  • ものすごく長いノートができてしまうことがある
    録音を繰り返す際にサスティンペダルを離す信号がない状態があったりすると、ずっと踏みっぱなしと判定されて、ものすごく長いノートができてしまうことがあります。譜面上おかしなことになるので、これは見つけて修正するしかありません。
  • 演奏情報が消えてしまう
    サスティンペダルの情報は消えてしまい、指を離したタイミングの情報も消えてしまうため、ピアノロールを見ても実際の演奏の状況はわからなくなってしまいます。
    なので、やはり、スコアエディタの設定でサスティンペダルを音の長さに反映するモードが必要なのではないかと思います。データは変えず、譜面上の解釈だけで解決できる問題だと思いますし。
でも、とりあえずリアルタイム入力で鍵盤の譜面を作る際には「サスティンペダルをノートの長さに変換」を使っていこうと思います。