2018年6月7日木曜日

Workshy Get It On コード分析(メインのみ)




Spotify でかかってきてかなり気に入ったのでコードをとってみました。
すると、この柔らかくスムースな響きからは想像していなかったんですが、b9 b13 とかオルタードテンションが使われているコード進行のようです。

key=B で # が5個付くやつです。
1行目: 通常のコード
2行目: 度数表記
3行目: 度数でオンコードをテンションに直したコード
F#dim7 on G#  |  G#7 on C  |  C#m9  |  EM7 on F#  |  F#7 on C#  |  BM9
Vdim7 on VI  |  VI7 on I#  |  IIm9  |  IVM7 on V  |  V7 on II  |  IM9
VI7(b9 b13)  |  VI7 on I#  |  IIm9  |  V7sus4(9 13)  |  V7 on II  |  IM9
基本は VI II V I の循環で、VI -> II、V -> I のときにアプローチのパッシングコードがある感じです。後半の
IVM7 on V  |  V7 on II  |  IM9
はよく使うものだと思いますが、前半の
VI7(b9 b13)  |  VI7 on I#  |  IIm9
はこの曲の特徴の根幹のような感じです。VI7 の b9 は I に b13 は V に解決しつつベースは VI7 の3度に移動して柔らかさを維持しているようです。

コードもさることながら、メロディもちょっとコード分析を惑わすような内容でした。
なので、動画の方では1コーラスのメロディを入れています。

3小節目の VI7 on I# のところでコードトーンは III(E#) なのに、メロディは E# から E に上がって半音でぶつかっています。スケールトーンではあるんですが、長くいるのでコード的に変わってしまっている気もします。

5小節目の Vdim7 on VI のところでコードトーンは I#(B#=C) ですが、思いっきり C# を踏んでます。C# C B と半音で下がるメロディですが、こちらもスケールトーンではあるんですが、長くいるのでコード的に変わってしまっている気がします。

もしかしたらぶつかるときだけバッキングで調整をしているかもしれませんが、ぶつかっていてもそのまま気にしていない気もします。

こういうときどう考えればいいんですかね…聴感上気にならないレベルであれば OK というのは作る上ではいいとして、突き詰めた場合、プロの仕事などでは一般的には避けられているのか、それともなんらかの説明の付け方があって OK なのか…

この辺悩み続けている気がします。